タイアップ事例に学ぶ!TikTokマーケティングのあり方とは

2021.11.25

TikTokは日本国内でリリースされて以降、ユーザー数が急増しているSNSになります。10代から20代の男女がコア層で、各社によるタイアップ広告も続々展開されています。

TikTokタイアップの基礎

スマートフォンの急速な普及は、YouTube等の動画サイトを見る機会を急速に増やしました。こうした背景から動画広告は、顧客に情報を届ける確率が高い広告手法として注目されています。

中でもTikTokは15秒~60秒の短時間動画プラットフォームなので、インフィード広告などを活用すれば違和感なく視聴者の目に映るのが特徴です。メインユーザーは10代から20代の男女であるため、特に若年層にリーチしたい商材や、将来の顧客獲得を見込んだ認知の拡大など、大きなメリットを狙うことができます。

TikTok広告利用のメリット

TikTokタイアップを利用するメリットは多くありますが、今現時点での大きなメリットは、まだ他SNSに比べ、TikTokタイアップを実施している企業が少ないという点です。

TwitterやInstagram、YouTubeなど現在主流のSNSは、TikTokに比べると相対的に30代以降のユーザー比率が高く、若年層にリーチするには必ずしも最適だとは言えない状況です。また、TikTok市場はまだ現時点で発展途上であることからタイアップの利用企業が少ないため、競合他社との差別化を図ることが出来ます。戦略を立てて運用することで、効果的に知名度をアップさせることが期待できます。

グローバルな展開:UNIQLOのTikTok広告事例

TikTokユーザーは国内に950万人、全世界で5億人にも上ると言われています。こうした国外へ発信する力を活用した成功事例として、UNIQLOの広告事例を見てみましょう。

UNIQLOはTシャツブランド「UT」を商材に、ハッシュタグを付けた動画を投稿するキャンペーンを日本・アメリカ・中国など5ヵ国で開催しました。また、このキャンペーンはオーディションも兼ねており、グランプリとなる動画を投稿した人を「グローバルインフルエンサー」として選出し「UT」のテレビCM出演や、店内モニター用広告に出演するというものでした。

こうした取り組みが功を奏し、2週間という短期間にも関わらず動画投稿数はおよそ20万件にも上り、「UT」の魅力を全世界に発信することに成功しました。世界中のユニクロファンの心を掴み、ハッシュタグチャレンジの特徴を活用し成功した好例です。

他媒体との掛け合わせ:ワイモバイル、コカ・コーラの事例

ワイモバイルは、TikTokタイアップとテレビCMやYouTubeなど、多元的なメディア展開を見せた事例です。「#とおもいきやダンス」の投稿を促し、優秀者のなかからテレビCMへの出演券を進呈するというユニークな内容でした。テレビCMには若者に人気のある女優を起用するなどして、若年層へのアピールに成功したわけです。キャンペーン終了後も再生回数は増え続け、実に1億回もの再生回数を記録しています。

また、テレビ以外の媒体との掛け合わせ事例として、コカ・コーラが「#リボンでありがとう」と銘打ったTikTokタイアップを展開しました。クオカード1,000円分が100名に当選という景品に加えて、優秀作品を屋外ビジョンで公開するというキャンペーンを行い、高い宣伝効果を得ることに成功しています。

テレビ番組との相乗効果:テレビ東京の事例

テレビ局もTikTokの広告宣伝効果に着目している事例をご紹介しましょう。テレビ東京では、「漫画やアニメでしか目の当たりにしたことのない理想のクラスを、1年かけて作りあげる」というテーマのバラエティ番組「青春高校3年C組」の宣伝に、TikTokを活用しました。番組コンセプトに沿って出演者も現役高校生だったこともあり、TikTokとの相性は抜群。番組に関連する動画投稿は4000本以上に上り、認知度の大幅な向上に成功した事例となりました。

TikTokタイアップは若年層にアピールして認知度をアップさせたいときに、おすすめの広告手法です。キャンペーンのフィールドは商品だけでなく、服飾やテレビメディア、スマホゲームなど活動の裾野を広げています。

若年層にリーチすることに悩みを抱えている企業にとっては、現状を打開できる画期的な広告宣伝方法なのではないでしょうか。