TikTok広告の種類ごとの特徴と費用を把握しマーケティングに活用できる

2021.11.25

TikTok広告は他のSNSと比べてクリエイティブや制作・運用方法などが異なるため注意が必要です。新規アカウントの数は増加しており、ユーザーの増加によるマーケティングのチャンスは拡大するものとみられます。

TikTok広告の特徴

TikTokは10代から20代の男女がユーザーの中心層を構成しており、若年層の男女をターゲットにした際に特に効果を発揮するSNSですが、このTikTokにおける広告では、他のSNS広告媒体とは異なる特徴を持ちます。

かかる費用としてはインプレッション課金型・クリック課金型・期間契約型・再生課金型、の4種類があり、広告の発注数や継続の有無等により割引の対象になるなど、コストの面で有利です。また、TikTok広告は高精度のAIが導入されていることで、ユーザー情報の収集や最適なターゲットにリーチすることが可能であるという、運用のしやすさも特徴の一つです。

広告の種類・費用相場は?

TikTok広告には、起動画面広告・インフィード・ハッシュタグ広告・運用型広告の4種類があります。一つずつ、特徴をご紹介していきましょう。

まず起動画面型は、TikTokの視聴者すべてに発信でき、インパクトが強く認知度アップに効果を発揮するタイプの広告です。費用は1000回表示につき770円程度で、総額500万円からと設定されています。

インフィードは一般投稿と同じように配信され、広告色が薄いためTikTokの動画として視聴されやすいというメリットがあります。費用は最も安いコースで42万円から申込可能となります。

ハッシュタグ広告は、企業がハッシュタグを作成し、視聴者に「ハッシュタグチャレンジ」と称して、そのハッシュタグに沿った投稿を促すものです。費用は期間契約型の課金方式を採用しており、スタンダードコースで約1000万円となっています。

運用型広告は他3つのTikTok広告と異なり、配信内容や予算、ターゲットをリアルタイム調節し、変更を加えることのできるタイプの広告です。少額予算からでも出稿しやすく、運用のしやすさが魅力の広告出展方法です。

TikTok広告≠即売上向上!?

TikTok広告の広告配信は、売上に直結させるのが難しい側面があります。主にTikTokを視聴している若年層は、年長者に比べ購買力が弱く、高額な買い物はどうしてもできない傾向にあるからです。したがってTikTok広告を運用する際には、「売上向上」などの直接的な効果よりも、視聴者と企業がつながりを持ち、認知度を上昇させるブランディング要素が強い点に着目し、楽しさを重視したクリエイティブの作成が効果的です。広告を目の当たりにした若年層の視聴者が拡散したくなるよう、トレンドを積極的に取り入れて、ユーザーに「楽しい」と思ってもらえるような動画を作成するとよいでしょう。TikTok広告は、他の広告媒体と比べて、クリエイティブの制作や運用方法が独特です。自社スタッフでの運用に限界を感じるようなら、専門の代理店に依頼するという選択肢も検討してみましょう。

TikTok広告を効果的に運用するために

TikTok広告が効果を発揮するのは、10代から20代のユーザーへのアプローチと拡散を目指している場面です。効果的なのは、インフルエンサーの活用です。ファンはその投稿だけでなく、インフルエンサーの生活スタイルなどにも注目しているため、インフルエンサーを活用することで共感をもたらし、効率的な拡散が期待できます。

またTikTok広告独自の方法として「ハッシュタグチャレンジ」が用意されています。ユーザー側も投稿することで広告運用に参加することになり、投稿時に指定したハッシュタグを付けてもらうことで、高い拡散効果を発揮します。また、企業の問いかけにユーザーが返信する形をとるため、ユーザーと企業との一体感が強まるという効果も期待できます。ユーザーの幅広い支持を得ることができれば、瞬時に高い拡散効果をもたらすことが可能です。

TikTok広告出稿の注意点:出稿〆切

TikTok広告には出稿期限が設定されています。なんらかの理由で出稿期限までにコンテンツを提出できなくても、キャンセルは不可となり、費用が発生します。また、仮に出稿できたとしても、広告に不具合が出てしまった場合は対応してもらえません。例えば「リンクの設置を間違えた」「内容に誤りを発見した」などの事態に直面しても、途中で修正は出来ない決まりになっています。このように、出稿前には入念なチェックが必須です。

TikTok広告出稿の注意点:広告色は忌避される

先述の通り、TikTok広告においては広告宣伝より、楽しいと感じられる動画が評価される傾向にあります。そのため、広告色が強いと忌避感を感じるユーザーが一定数存在します。広告宣伝も重要なのですが、それ以上に続きが気になる演出や、BGMを旬の曲にするなどの工夫が必要になります。

TikTok広告は、10代から20代の男女にリーチできる広告媒体であることから注目を集めています。ただし、どの広告手法を採用するかにより、費用は大きく異なり、想定する効果も異なってきます。TikTok広告の特徴を理解し、拡散を核にした効果を、いかに活用するべきかを明らかにした上で、利用することをおすすめします。