コスメ案件のPR!YouTubeの活用法教えます
2022.02.10
YouTubeにおいては多くのタイアップ動画が見られますが、大きな効果を発揮するものに化粧品・美容製品などのコスメ関連商品が挙げられます。これらのタイアップに際して、効果的なYouTubeの利用法はどういったものなのでしょうか?
YouTuberへのPR依頼、3つの利点
そもそも、YouTuberに企業商品のPRを依頼することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ユーザーはYouTuberの動画をいつも楽しみに見に来ています。YouTuberの発信内容をファン自ら受信しにいくことすらあります。その理由はシンプルで、ユーザーがYouTuberのことを好きだから。それゆえ、ユーザーはYouTuberの動画を楽しむのです。動画で商品やサービスの紹介を行うことで、例えばテレビCMのような通常の広告とは異なり、ユーザーが自ら能動的に広告を視聴するという理想的な広告を作ることができるのです。
加えてYouTuberの多くは、ユーザーと同じように「一般ユーザー目線」で商品の感想や内容を紹介しています。身近な視点で、好意を持つYouTuberが商品を紹介することで、ユーザーの認知や行動変容を効果的に促すことができるのです。
「ユーザーが能動的に広告を見てくれる」「一般的な目線から商品/サービスに理解を深めてもらえる」「ユーザーの行動変容を促してくれる」これら3つのメリットが、YouTuberによるタイアップ施策の盛り上がりにつながっているのです。
PRを依頼する際に気を付けるべき3つのこと
これらのメリットを持つYouTuberのタイアップ施策ですが、当然注意すべき点もあります。
まずは、「タイアップを依頼するYouTuberを正しく選定できているかどうか」という点です。例えば主要な視聴者層が30~40代男性であるYouTuberに、女子高生をターゲットにしたコスメ商品の紹介を依頼しても狙ったターゲットに情報を届けるのは難しいもの。こうした適切なターゲッティングを、依頼する段階で行っておくように心がけましょう。
また、気を付けたいのは「炎上」対策。タイアップ依頼するYouTuberの日常での発言や発信内容によっては、発信どころか大きなリスクを背負うことにもなりかねません。
こうしたターゲッティングや炎上対策が適切であっても、再生数が伸びず広告が力を発揮しないケースもあります。最たる例は、YouTuberの持ち味よりも企業の訴求内容を優先してしまう場合でしょう。
先述の通り、YouTubeでのタイアップ施策が有効なのは「ユーザーがYouTuberのファンだから」です。企業の目的は最終的に商品の認知を広め購買行動につなげることですが、その結果としてYouTuberの「らしさ」が損なわれてしまうと、ファンの反感を買ったり、動画の面白みが損なわれた結果として再生回数を伸ばすことができず、広告として十分な効果を発揮できません。
「適切なターゲットへ」「YouTuberのらしさを損なわず」「炎上しにくい内容」この3点は、美容・コスメに関わらず施策を考える時には重要な観点となります。
美容系ジャンルにおけるインフルエンサーの成功例
ここまでYouTuberタイアップの効果と注意点を見てきましたが、実際のコラボレーション事例にはどのようなものがあるのでしょうか。最もポピュラーなのは、化粧品を実際に利用したり、その使い方を紹介する動画と言えるでしょう。
大手化粧品メーカーである資生堂のヘアケア商品ブランド「TSUBAKI」は、商品PRに「コスメヲタちゃんねるサラ」さんを起用しました。動画内では髪の片側に商品を使用し、使用していない反対側とわかりやすく比較を行って使用感をレビュー。ユーザーのコメントも「わかりやすい!」「高い効果がある!」と商品知識を深めたものが多くあったほか、「実際に買ってみたい!」「買った!」など購買行動に繋がったものもあり、高い広告効果を実証しました。
メイク時に二重をつくる商品を取り扱う株式会社アチーブでは、自社商品「ルドゥーブル」のPRに人気YouTuber「まあたそ」さんを起用。通常「まあたそ」さんが使用しているメイク製品を「ルドゥーブル」に置き換える内容の動画で、2022年2月現在で再生回数約550万回を記録しています。特筆すべきは、この動画の公開は2018年5月であるにも関わらず、いまだにこちらの動画を閲覧している人がおり、またコメント欄にも未だにアクティブなコメントがなされている点。何年にもわたり商品の紹介を継続的にできるというYouTuberタイアップの特性を生かした広告事例と言えます。
ここまで、YouTubeタイアップ、特に親和性の高いコスメ・美容に関する商材のタイアップ方法について記載してきました。実際にタイアップを行うにあたっては、自社でインフルエンサーの系統や商材との親和性、炎上リスクなどを検討し、動画作成の段階ではYouTuberの持ち味を生かす形をとる必要があります。YouTuberの特性を理解し、これらがしっかりかみ合った状態で行われたPRは、大きな効果につながることでしょう。