「ホロライブ」「にじさんじ」運営会社が共同声明。誹謗中傷対策で連携

2022.12.09

大手バーチャルYouTuber事務所「ホロライブ」を運営するカバー株式会社(本社:東京都千代田区)とバーチャルYouTuber事務所「にじさんじ」を運営するANYCOLOR株式会社(本社:東京都港区)は12月5日、誹謗中傷対策で連携体制をとる共同声明文を公開しました。

【ANYCOLOR社:https://www.anycolor.co.jp/news/39rbql4wa

共同声明文の中で両社は「多くのファンの皆様に私たちの各種コンテンツをお楽しみいただき、皆様から大変温かいご声援をいただいておりますことに、日々を大きな喜びを感じております」としながらも「一部の方々による、所属タレント/バーチャルライバーの名誉又は信用を徒に貶め、VTuber活動を不当に妨害する意図をもった誹謗中傷行為等が存在することも事実」と指摘。こうした誹謗中傷に対し「所属タレント/バーチャルライバーをこういった心無い誹謗中傷行為等から護り、ファンの皆様が安心して私たちの各種コンテンツをお楽しみいただけるよう、これまでに啓蒙活動や各種対策を毅然として講じてまいりました。」としたうえで「今後はさらに進んで、同対策の実行に際して、上京や事案に応じて両社で手を取り合い、誹謗中傷行為等の根絶に向けて邁進していく」と宣言。具体的には「名誉棄損行為」「プライバシー権の侵害行為」「『荒らし』行為等の営業権の侵害行為」「殺害予告・ストーカー行為等の攻撃的行為」を挙げ、対策として「ノウハウの共有」「法的措置を含めた各種対策の連携」、警察署機関と両社との連携体制の構築」などの点で両社の連携を強化していくとしています。

インフルエンサーに留まらず、各業界での誹謗中傷に関する流れとして、2022年の上半期だけでも、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんが所属するUUUM、タクティカルFPS『VALORANT』の世界大会で3位となったプロゲーミングチーム・ZETA DIVISIONといった組織が、誹謗中傷への対策状況や声明を発表しているほか、ユニット「すとぷり」を運営するSTPRや、クリエイティブレーベル・KAMITSUBAKI STUDIOなども誹謗中傷への法的措置をとる声明を発表するなど、対策が進められています。

今年7月には侮辱罪がこれまでの“30日未満の拘留、または1万円未満の制裁金の支払い”に加えて、今後“1年以下の懲役または禁錮、もしくは30万円以下の罰金”となるなど厳罰化。今後も各業界で、こうした誹謗中傷に対する対策が進められることになりそうです。