YouTube、30秒の「スキップ不可広告」導入へ―――米国広告業界イベントで発表

YouTubeは17日、米国の広告業界イベント「Upfronts 2023」で予約型広告「YouTube Select」にスキップ不可の30秒広告を導入すると発表しました。

 (URL:YouTubeオフィシャルブログ(英文):The world watches YouTube: Highlights from Brandcast 2023-https://blog.youtube/news-and-events/brandcast-2023-highlights-trends/) 

 これまでYouTubeでの広告は15秒が基本となっていました。中でも「YouTube Select」は有害・センシティブなコンテンツを配信しておらず、登録者数・視聴者数の多い上位5%の優良チャンネルに配信され、広告との親和性が高いコンテンツに出稿できるという特徴を持っています。

 YouTubeはこの「YouTube Select」において「70%以上がテレビ画面に表示されている」とし、パソコンやスマートフォンなど小さな画面ではなく「大きな画面」で表示されていると指摘。その中で「最もストリーミングされているコンテンツの前で既存のアセット(=資産=動画、広告)を簡単に使用できる」ようにすること、「視聴者が既に大画面で期待し体験しているものにもシームレスに適合する」ことを目的とし、2つの15秒広告ではなく30秒のスキップ不可広告を導入するとしています。この30秒のスキップ不可広告はまず米国内で利用可能となり、2023年後半には世界に展開される予定で、費用等の詳細も後日発表される見込みです。

YouTubeは近年、コネクテッドテレビ(インターネットに接続可能なテレビ)の利用者増に伴い、テレビ向けの広告施策を検討している旨を発表してきましたが、今回の30秒広告導入もそれに伴う施策の一環と見られます。

この広告導入に対し国内SNSでは「30秒スキップ不可は見る気がなくなる」「他サイトを見る」という批判的な声も見られましたが、一方で若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109lab.」の調査によると「Z世代(15~24歳)のおよそ8割が映像コンテンツを『ながら見(他の作業をしながら視聴)』している」という研究結果もあり、スキップ不可広告の導入でコンバージョンが良化する可能性も大いにあると言えるでしょう。

(参考:SHIBUYA109lab.「Z世代の映像コンテンツの楽しみ方に関する意識調査」:https://shibuya109lab.jp/article/220818.html

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